コロナ禍の工夫で対象拡大 就活支援イベント全学生に向け初のオンライン開催

 ビジネス同友会の会員が在学生の就職活動を応援する「オンラインキャリア支援イベントfor 在学生」(湘南校舎キャリア支援課主催)が、2021年1月13日〜15日と2月17日の計4日間、オンラインツールの「zoom」で行われ、竹内充会長以下20人の会員が講師などを務めました。今回は、大学側より対象業種の指定があったため、その分野に明るい会員へ講師役を依頼しました。

 在学生の就職支援講座として毎年実施。例年、湘南校舎で行ってきましたが、今年は新型コロナウィルス感染拡大を受け、初のオンラインによる開催を余儀なくされました。学生と直接対面しない形を取ることは苦渋の選択でした。しかし、オンラインの特性を活かして越谷校舎の在学生も参加可能にし、対象を全ての文教大学生に広げられたのは怪我の功名でした。

 参加した学生からは、「文系から(IT系の会社に)入社しても、ついていけましたか」「覚悟しておいた方が良いことや、学生のうちに経験しておいた方が良いことは」「インターンシップに応募するコツは。また、その意味は」などの質問が積極的に寄せられました。

 これに対し、講師役の会員は、「資格などは持っているに越したことはないがマストとは思わない。希望する企業のこと、その業種を取り巻く環境について勉強することが大事」、「インターンシップは、時期によっては企業側が採用活動の一環としている場合もある。タイミングを見極め取り組むこと」などと、率直に回答。卒業生から後輩への「本音の助言」は、企業説明会などでは聞けない情報が少なからずあったはずです。

 参加した在学生からは、「志望する業界について詳しく知ることができ、とても面白かった。エンターテイメント業界、ゲーム業界にさらに興味を持つことができ、自分の将来の幅を広げることができました」(情報学部メディア表現3年)、「色々な話を聞けてよかった。自分の悩みにも答えて頂けて、就職活動のモチベーションにもつながった」(文学部日本語日本文学科2年)、「常日頃からの問題意識、自分の考えを明確にしておく大切さを学びました。これからは、些細なことにも自分の考えをしっかり持ち、自分はどう思い、どのように解決したのかをノートなどに書こうと思いました」(人間科学部心理学科2年)などの感想が寄せられました。

 イベントでは、業種ごとにズームのチャンネルを振り分け、1日に最大3つのセッションを同時開催しました。参加希望者がいない業種や、20人を超える業種など、注目度はさまざま。就職活動に臨む、学生たちの業界別人気度が垣間見え、講師の側としても大いに勉強になりました。
 
 本会は今後も、在学生らが抱える就職へ不安や疑問を、少しでも払拭できるよう活動していきます。

▽各セッション別の参加在学生数一覧
(1月13日) 新聞 0名 リサーチ 2名 IT 9名
(同14日)出版 6名 ゲーム・エンターテインメント 12名 金融 2名
(同15日) 放送(テレビ・ラジオ) 8名 資格士業 0名
(2月17日)出版Web 29名

◎参加を申し込んだ在学生数(学部別・1月12日現在)
教育学部 心理教育課程 2
経営学部 経営学科 2
健康栄養学部 管理栄養学科 1
情報学部 情報社会学科 2
情報学部 情報システム学科 3
情報学部 メディア表現学科 4
情報学研究科(大学院) 1
国際学部 国際観光学科 4
国際学部 国際理解学科 4
文学部 日本語日本文学科 4
文学部 中国語中国文学科 1
文学部 英米語英米文学科 1
文学部 外国語学科 2
人間科学部 臨床心理学科 3
人間科学部 人間科学科 5
人間科学部 心理学科 6
合 計  45
※欠席者や、1人で複数のセッションに申し込んだケースがあり、参加者と申込者の実数は必ずしも一致しません。 

【湘南校舎在学生担当幹事・1998年国際学部卒 深澤利彰】  

在学生のための就職活動支援講座「OBOGと話そう」に会長と幹事が登壇

在学生のための就職活動支援講座「OBOGと話そう」が、湘南校舎キャリア支援課主催のもと、2018年12月12日(水)に開かれました。ビジネス同友会からは竹内充会長の他、鈴木六二三、深澤利彰両幹事の計3人が講師として参加しました。

参加した学生からは、「自己PRを考えるコツが知りたい」「企業は、育成しやすいタイプと、即戦力になるタイプのどちらを採用しようと考えるのか」「入りたい会社の休日や勤務形態を知りたい場合は、どのように確認するのが良いか」など、様々な質問が寄せられました。

3人の講師からは、「就職活動において「新卒」と見られる一度きりのタイミングは大切に」(竹内会長)、「転職が一般的になりつつある。でも、転職するために、先ずは入った会社をきちんと捉えることが重要」(鈴木幹事)、「『これだけは負けない』という何かを前面に出すこと。学業はもちろん、大学時代のアルバイトだって良い」(深澤幹事)などというアドバイスが出されました。

終了後、学生からよせられたアンケートには、「1の質問に対して10で返して下さってとても充実した時間でした」「OBOGの方に、気軽に質問ができて良かった」との記述が。「売り手市場」と言われ、かつてに比べると内定が出やすい就職活動と言われていますが、やはり初めて就職活動をする学生たちにとって不安はつきもの。ビジネス同友会は今後とも、彼らの不安を払拭できるよう活動していきます。

(1998年国際学部卒 深澤利彰)

海外支援活動に携わる現役生サークル「Karon(カロン)」を訪問

「タイ語は、習得が難しい言語と言われていますが、それをマスターすることにあえてチャレンジしてみたいです」と語ってくれたのは、松尾航希(まつお・こうき)さん(=写真右)。国際学部国際理解学科3年生で、117人ものメンバーで構成されるサークル「Karon(カロン)」の代表を務めています。

筆者(=写真左)が、業務の関係で参加したスポーツゴミ拾いイベントに文教大学Karonとして参加していたを見かけたことをきっかけにお声かけしました。

松尾さんは千葉県出身。かねてから海外での活動に興味があり、発展途上国を中心に、世界各地で「安心・健全な生活をするための住宅建築を支援する」ことを目的とした国際NGO団体Habitat for Humanity(ハビタット)の文教大学学生支部であるKaronに入りました。

これまでにも、フィジーやフィリピンなどで住宅建築支援に携わった経験が。発展途上国では、住宅建築にショベルカーやクレーン車といった重機を使えないことが多く、マンパワーとして若者が非常に重宝されるのだそうです。

「旅費はどうやって?」などとつい現実的なことを聞いてみると、「1年生の頃は貯蓄もなく、親から借りたりして工面しました。でも今はバイトなどで自分で何とか稼ぎ出しています」と笑顔で。自身も国際学部卒の筆者は、恥ずかしいことに人生44年間未だに海外未経験。若き後輩の行動力に圧巻されます。。。

松尾さんは来年の5月から10カ月、タイで日本語教師の助手として研修に出かける予定です。現地で子供達に日本語を教えるタイ人教師の横で、日本語のネイティブスピーカーとして活躍します。

「将来の夢は?」という問いに松尾さんは、「日本に来る海外の人たちへ様々なサポートをしていけたら、と考えています。Karonでの経験を活かし、NPOのサポートなどにも興味があります」と語りました。

ビジネス同友会で、学生のために何ができるのか、のヒントを探すためにお会いしたつもりが、逆に刺激を受けてしまった今回のMTG。松尾さんの今後のご活躍が楽しみです。

(2018年7月 文教大学湘南キャンパスにて)

【深澤利彰 1998年国際学部卒】

現役文教大生が制作するラジオ番組にOBが参加

2017年8月11日に、文教大学湘南キャンパス内にある文教大学放送部のスタジオにおいて、情報学部メディア表現学科の学生が中心となって制作するラジオ番組「マジックカレッジ」の収録があり、文教大学ビジネス同友会の在校生担当幹事として「文教のOB・OGってどんなことしているの?」をテーマにインタビューを受けました。

番組を制作するのは、メディア表現学科3年の桑原翔(くわはら・しょう)さんと、同じく1年の門馬英絵(もんま・はなえ)さん。それぞれ「クワハラショヴ」「はなねぇ」というラジオネームで活躍しています。

番組では今回、文教OB・OGの実際の声を番組で紹介することを模索していたところ、ビジネス同友会の存在を発見。電子メールによりアプローチをしてきてくれました。

収録中、「今の大学生を見て、自分の時代と変わったと思うことは」という質問がありました。私は、「自分が大学生だった約20年前と今とで劇的に変わったのは通信環境。当時は携帯電話すら普及してなかった時代だった。プライベートでも仕事でも、メールやSNSがいまや連絡手段の中心。便利な反面、人間関係が希薄になりやすくなってしまっているのでと感じることがある」などと返答しました。

桑原さん・門馬さんのご両名も、インタビューの申し入れを下さったときから、学生とは思えない丁寧なやり取りをしてくれ、とても驚くとともに感心しました。これからも多くのリスナーが、彼らの番組を支持してくれることを願ってやみません。

収録の最後にはラジオ番組お決まりの「曲紹介」があり、私からは福山雅治さんのヒット曲「kissして」を挙げました。「どうしてこの曲を?」を問いに「生まれ変わったら福山さんの顔に生まれたいからです」と冗談を飛ばしたときに見せた彼らの笑顔が印象的でした。今後の彼らの活躍が楽しみです。

放送を聴くには、http://fm-smw.jp/radio内にあるバナーより、「湘南マジックウェイブのLISTENボタン」をクリック。神奈川県大磯町・二宮町・中井町エリアでは、FMラジオ放送85.6MHz(メガヘルツ)でも可能です。

放送は早ければ8月14日(月)19〜20時頃とのことです。

【深澤利彰(98年国際学部卒・毎日新聞社)】