「愛される教育機関に」 地元も期待 文教大学の新拠点 東京あだちキャンパス開設記念式典

文教大学が建設を進めていた「東京あだちキャンパス」の開設記念式典が3月20日、東京都足立区花畑の同キャンパスで開かれました。式典には、野島正也文教大学学園理事長、近藤研至文教大学学長、来賓の近藤やよい足立区長など、大学や足立区の関係者200人以上が出席。新型コロナウイルスの感染防止に細心の注意を払って行われました。

200人以上の関係者が参加

同キャンパスは花畑団地の跡地に造られ、敷地面積約4万9千平方メートル。鉄筋コンクリート5階建て、延べ床面積約2万5千平方メートルで、グレーと茶を基調とし、要所に文教のスクールカラー「誉れブルー」(「青は藍より出て藍より青し」にちなんでいる)を配し、落ち着いた雰囲気に仕上がっています。施設の一部は、地域の人も利用可能とする計画もあるとのことです。

ここに4月から湘南キャンパスから国際学部と経営学部が移転。2020年度以前に入学した両学部の学生も、神奈川県茅ケ崎市から東京都足立区に移って学ぶことになり、学生数は約1800人になります。

午前10時半から行われた式典で、野島理事長は「これで越谷、湘南と足並みをそろえて万全の体制を取ることができます。東京あだちキャンパスが学生、教職員、そして地元の多くの方々に愛される教育機関として確たる評価を頂けるよう、学園をあげて努力してまいります」などとあいさつしました。

マスク姿で登壇した野島正也理事長

一方、近藤学長は「文教大学はこれを機に三つのキャンパスを持つ一つの大学になります。どの地においても全文教(大学)のマンパワーを発揮できる、そんな大学を目指します」」などと述べました。

あいさつする近藤研至学長

体育館での式典終了後、参加者全員で屋外へ移動。近藤区長、野島理事長、近藤学長らによるテープカットが行われました。この日は朝から曇り空でしたが、テープカットに合わせたかのように青空が広がり、本学の「新たな一歩」を祝福しているかのようでした。

テープカットの際は見事に晴れ渡った

この日、キャンパス入口近くのガードレールには、足立区内の幼稚園児や小中学校の児童生徒らが作った横断幕が掲げられていました。そこには、カラフルでかわいいイラストとともに「足立区に新しい風を」「新キャンパスおめでとうございます」「見学に行きたいです」などのメッセージが書かれ、地元の人たちの本学に対する期待の大きさを物語っていました。

近隣の子供たちが作ってくれた横断幕

開設記念式典は、緊急事態宣言下での開催になったため、足立区などのガイドラインに則って運営。座席は間隔を空けて配置▽マスク着用の徹底▽入場時の検温▽入場時の手指消毒▽会場の換気―などを行いました。

東京あだちキャンパスは、東武スカイツリーライン・谷塚駅徒歩13分、同・竹ノ塚駅バス約15分、つくばエクスプレス・六町駅バス約10分です。

落ち着いた雰囲気の「東京あだちキャンパス」

(写真はいずれも3月20日午前、東京都足立区花畑で)