私が新卒で光文社に入社したとき、出版業界には文教卒の先輩は見当たりませんでした。不安を抱えながらも新しい同僚と切磋琢磨し無手勝流で人脈を広げてきました。同じく広報学科1期生の芹沢くん(産経新聞社、本会顧問)や平松くん(編集者、本会副会長)も似たり寄ったり。20代の頃は、たまに集まっては「同じ業界で働いている文教OBが皆で集える場があれば情報交換や相談ができるのにな。何時かはね…!」と管を巻いていました。
それから約30年、ようやく山が動きます。広報学科がメディア表現学科に改組されるというタイミングで、私たち有志に再びスイッチが入りました。
ブレストを重ねた結果、「マスコミだけじゃなく全ての業界職種で働く文教OBが結集できるような親睦団体にしよう」と着地し、文教大学ビジネス同友会の誕生です。
数多の学校教員を輩出する母校ですが、民間企業や官公庁、起業自営の卒業生も少なくありません。しかし、ビジネスの現場に身を置く同窓生が懇親できる場は皆無でした。そこで、さまざまな職業で頑張る卒業生が、縦横に繋がりを持ち情報交換できる環境を整えようと考えたのです。2014年5月に発足しました。
いまや会員は、就職したばかりの新入社員から60歳をこえたベテランまで、短大も含めた全学部の卒業生に亘ります。≪文教の学び舎≫を巣立ったOBなら、誰でも参加できます。相互の交流から新しいビジネスが生まれたり、転職や再就職の芽を掴んだりできる同友会。
「今、みな一人ひとりにメリットがある」場にしていきたいと思います。
文教大学ビジネス同友会会長 竹内 充
1984年情報学部広報学科卒業
みつるはしるメディアラボ代表
文教大学ビジネス同友会のホームページの開設、おめでとうございます。
貴会は2014年5月に組織を立ち上げられ、同年12月に文教大学学園校友会に加盟されました。会の発足以来、役員の方々を中心に「キャリア・サロン」等の企画に取り組まれ、事業を着実に進めておられることをたいへんうれしく思っております。
皆様が卒業されました文教大学は、2016年度、創立50周年を迎えます。最初、1キャンパス1学部で始まった本学ですが、現在は2キャンパス7学部の規模の大学に発展しました。これは、皆様が在学中、勉学、部・サークル活動、社会的活動等を通してキャンパスを盛り上げ、発展の勢いをつけていただいたおかげと、深く感謝しております。
このような皆様が卒業後、学部やキャンパスを越えて集まり、情報を共有し、親睦を深め、切磋琢磨することによるパワーはいかばかりかと想像します。今後、実社会の中で鍛えられた卒業生の皆様の元気な姿を在学生に見せていただき、彼らを激励していただけるとうれしいです。
さまざまな業界で活躍されている卒業生同士を結ぶ「文教大学ビジネス同友会」の重要性はいうまでもありません。「人間愛」という本学の建学の精神を、貴会、在学生、教職員が共有し、貴会の事業がますます発展することを切に願っております。
文教大学学園理事長
野島正也
日ごろ大学がお世話になっている広報関係の方たちとの懇親会の席上でのことです。三人の方が満面の笑顔で近づいてきて、「ビジネス同友会のものです」と名乗りました。卒業生である私は、その三人に入学年度を伝えると、なんとまずいことに彼らは「いっこ上」だったのです。そして私の所属していたサークル名「サッケン」を告げると、それこそ勝ち誇った笑顔で…その、竹内・芹沢・平松のお三方の笑顔の向こう側に30数年前の越谷キャンパスの姿が透けて見え、一瞬にして30年の隔たりとキャンパスと学部の垣根は無化されました。
SNSの世の中になって、卒業年度を問わず「文教大学」というキーワードでどんどんと繋がれるようになりました。しかしこれからの社会においては、繋がっているという事実だけでは不十分で、学生、ならびに卒業生が、同じく「文教人」であるという確固たる意識を持つことが重要でしょう。そのためには具体的な触れ合いこそが必要です。
ビジネス同友会の会則を見ますと、「さまざまなビジネス分野で働く文教大学卒業生相互の親睦を図り、有益な情報交換を行える場を目指す」とされています。そして、その「事業」としては、「母校が行う事業に対する協力」ならびに「就職セミナー、インターンシップ等、在校生へのキャリア支援」また「いわゆる『第2新卒』者のステップアップ・転職、あるいは再就職支援」と掲げられています。
「文教人」意識の醸成、「文教人」に対する支援と教育を、積極的に目指そうとするその意気込みは本当にありがたく、「教育力の文教」のサポート体制として大いに期待します。「教育力」とは、単に現在在籍している学生のみに適用される概念ではないところが文教の強みです。
文教大学は2017年に、創立50周年を迎えました。2018年はこれからの50年のスタートです。ぜひ、これからの50年を一緒に創っていきましょう。伝統は創るものです!
文教大学前学長
近藤研至
今から約2年半前になります。当時私は、湘南キャンパス担当の副学長でしたが、自宅(藤沢市湘南台)近くのなじみの居酒屋で、一人でお酒を飲んでいました。そうすると、後ろから「文教大学」という言葉が聞こえてきました。失礼かとは思いましたが、声をかけさせていただいたところ、湘南キャンパスに訪れた後に始めてその居酒屋へ立ち寄ったビジネス同友会の方々でした。大変話が弾んで、後日、竹内会長にもご参加いただき、楽しい酒宴となりました。
それ以来、ビジネス同友会の皆様とは、楽しくお付き合いさせていただいております。コロナ禍の前には、新年会にもお邪魔しました。ビジネス同友会のことは以前から存じ上げていたのですが、新年会に参加してみて驚いたのは、学部、学科、卒業年に関係なく、多くの卒業生が集っていることでした。会則に、「さまざまなビジネス分野で働く文教大学卒業生相互の親睦を図り、有益な情報交換を行える場を目指す」とありますが、ビジネス同友会は、まさにその場であり、出会いの大切さを再認識しました。
私事になりますが、人との出会いはとても大切であることを痛感しております。昨年はコロナ禍でできませんでしたが、今でも高校時代(46年前?)の友人たちと私の自宅で、毎年、忘年会をしております。旧友の情報、家族の話、他愛もない話ですが、この忘年会がないと一年が終わりません。また、残念ながら昨年亡くなられましたが、大学・大学院時代の指導教授には、研究指導だけでなく私生活の相談もさせていただき、私の生き方に大きな影響を与えてくださいました。昨年末に文教大学次期学長に任用されたことを報告できたのが、せめてもの恩返しかと思っております。
「出会いを大切に」、この言葉をビジネス同友会の皆様に贈るとともに、本会のますますの発展と、卒業生同士のよい出会いを祈念して、私の拙い挨拶とさせていただきます。
2021年6月22日
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